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COLUMN 武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科
武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科

小児矯正②プレオルソって何がいいの?

2026/04/20

こんにちは。武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科です。

今日はプレオルソのお話です。お子様の矯正を考えているお母さまから、かなり問い合わせがあるプレオルソ。「効果あるの?」「自分の子はできるのかな?」「いつからやるの?」「値段は?費用は?」にお答えします。

プレオルソ

プレオルソって何ですか?

プレオルソは「機能性矯正装置」に分類される矯正装置です。プレオルソは岡山で矯正歯科クリニックを開業されている矯正歯科医の大塚 淳 先生が開発された国産の機能性矯正装置です。「機能性」というのは唇や頬っぺたの筋肉、舌や噛む力などの歯の周りの組織を上手に制御または排除して歯や顎の骨にアプローチする装置をいいます。元々はドイツのフレンケル教授が1950年代に「舌や頬粘膜、唇の力を上手に排除して顎をきれいに成長させよう(=フレンケル効果)」という考えからフレンケル装置というものを作り、この考えのもと現代の素材を使い大塚先生が開発されたものです。

良く一般的に皆さんが見たことのある、歯にワイヤーを這わせて一本一本動かしていくのではなく、いらない力を取ってあげてのびのび成長させようとい自然な矯正装置になります。なので、成長がもうない大人や、お子様でも成長のタイミングを見誤って使っても使用しても思うような結果がでないこともあるので、見極めが必要になります。

プレオルソの特徴といいところ

1.舌・唇・頬っぺたの力を排除して自由に正常に顎を育てる

後方面観
側方面観

左図は舌側から見た図です。奥歯の両側の青い装置(プレオルソ)が舌と頬っぺたから歯が押されないように守ってくれています。右の図は横から見た図です。前歯が出っ歯になったり引っ込まないように、唇と舌から歯を守ってくれています。

2.日本人(アジア人)に合った形

    実はプレオルソ以外にも似たような装置はたくさんあります。よく比較に上がるのはマイオブレース、T4Kなどでしょう。形やもとになる考え方は似ていても、装置の特徴は個々に違います。プレオルソの開発者の大塚先生は「日本人に合ったものを作りたい」という考えから開発したとおしゃっていました。日本人(アジア人)はいわゆる欧米の方々と頭蓋骨や顎のアーチの形が違います。それに伴った、歯の正しい角度も違います。プレオルソは歯を一本一本動かすことはありませんが、日本人に合わせて設計された歯の正しい角度に前歯がはまり込んでいきます。

    3.装着時間は日中1時間と就寝時

      プレオルソを着けていただく時間は日中1時間と就寝時のみ(もちろん日中着ければ着けるだけ効果が出ます)。当院では学校から帰ってきたら1時間つけるよう習慣化できるよう指導させていただきます。ご家庭の状況にもよりますがよく「学校から帰ったら、歯磨きして、プレオルソをつけて、今日一日学校であったことをお母さん(お父さん)に話してあげようね」と指導しています。

      学校に持っていくことはないので紛失することが回避できます。

      4.鼻呼吸に自然となる

        当クリニックコラムにも度々とりあげている、口呼吸・鼻呼吸。2026年3月1日のコラムも是非読んでください。良い歯並び作りには、舌のコントロールが必須!舌を正しい位置に置いておくと、前歯が出っ歯になるリスクも抑えられ、上顎が舌の力できれいに側方拡大し、歯が並ぶスペースが確保できます。

        プレオルソは舌を上にあげるトレーニングをしてくれると同時に舌を正しい位置に誘導してくれるので、おのずと鼻呼吸になるのです。

        5.適応年齢は4歳から10歳くらいまで

          プレオルソの適応年齢は4歳から10歳までです。お口入れる装置なので、ある程度意思疎通が取れ始める4歳が下限、10歳を超えると上顎の成長がほぼ停止または成人矯正の適応になるため10歳位が上限でしょう。プレオルソが一番適するゴールデンタイムは6-9歳位かな、と実際お子様に使っていて思います。上顎は大体6-9歳で成長が起こるので、この成長の補助または加速というタイミングで使うのが理想でしょう。

          6.期間は2年

            矯正期間は多くの場合2年を想定しています。装置自体の耐久が一年ほどなので一年目は柔らかいソフトタイプ、二年目は少々硬いハードタイプを使用していきます。なので、6歳→7歳→8歳または7歳→8歳→9歳で使用が効果的です。

            7.あいうべ体操と寝る時のお口テープ

              プレオルソをより効果的に使っていくために必要なことが二つ。それが、あいうべ体操とお口テープです。

              あいうべ体操:あー・いー・うー・べーとお口を大きく動かしてお口と舌を鍛える体操です。成長期のお子様は口腔機能発達不全症の予防、ご老人は口腔機能低下症の予防、成人ではお口周りの筋肉の維持など全年齢にやっていただきたいトレーニングですが、プレオルソと併用するとより効果的です。装着前の準備体操として必ず一日30セット頑張りましょう。

              お口テープ:鼻閉のない場合、就寝時の鼻呼吸促進のため唇にテープを貼ります。お子様だけでなく、ご両親も一緒にお口テープで上咽頭炎の予防になるためオススメです。

              プレオルソの良くない所とトラブル

              1.使わないと動かない

                使わないと動きません。つけ外しできてしまう装置なので、簡単に外せます。お子様だけでなく、ご両親のご協力が必須になります。難しい場合ワイヤー矯正がよいでしょう。

                2.鼻呼吸できないと使えない

                  プレオルソは鼻呼吸に誘導してくれる装置ですが、「鼻呼吸しない」と「鼻呼吸できない」は別です。お子様がしたくてもできない場合は、アデノイド肥大(咽頭扁桃肥大)の可能性やアレルギー性鼻炎、扁桃肥大、鼻中隔湾曲など様々な病気がありますが、必要あれば当院では耳鼻科様と連携して治療に当たります。特に鼻呼吸できずに口呼吸であると歯並びだけでなく、顔の形や印象がかなり変わってくるので、口呼吸だけは改善したいところです。

                  3.歯並び次第で使えない

                    プレオルソは既成の装置なため、数種類のサイズの中で選ばなくてはいけません。すでに出っ歯であったりするとそもそも装置に入りません。その場合は個々に歯を動かす、ワイヤーまたはマウスピース矯正が適応になります。

                    4.最初は当たって痛いところがある

                      装置装着の初期では、ほぼ多くのお子様が装着時に痛みを訴えます。プレオルソは舌、頬っぺたから力を排除する装置なので、痛みがあるところが本来不必要な力がかかっている場所と考えられます。その場合は必要か見極め、調整を行います。

                      5.適応症例、年齢の見極めが難しい時がある

                        一部の歯科クリニックまたは親御様も、既成のマウスピースを入れておけばなんとなく治るだろうと考えておられる方もいらっしゃいます。

                        既成のものを入れるという割とシンプルな構造ではありますが、シンプルであるからこそ適応症例や年齢の分析ができないと、ただ中途半端に時間とお金を浪費する事になります。歯科クリニックの中には、プレオルソ以外に治療方法を用意してない医院も存在します。プレオルソが最大効果を発揮できない症例で使ってしまうと動かない場合もあるので、他の方法も提示してくれる医院で相談するとよいでしょう。

                        6.他の装置と比べると少し硬い

                          装置自体はポリウレタン製です。完全シリコンの物と比べると少々硬いと感じることもあります。ただこの硬さがプレオルソの矯正力の特徴でもあるためむしろ適度な硬さではないかと考えております。硬くて使えないとおっしゃる子は当院ではまだ一人もいません。

                          まとめ

                          プレオルソは症例と年齢が合致すれば、極めて効果的な装置です。ただ、症例やお子様ごとの性格、ご家族の生活環境なども考慮が必要な装置でもあります。もちろん矯正治療は「医学的な治療」なので、すべての装置でご家族の協力が必要になるかと思います。

                          武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科ではお子様ごと個々の状態はもちろん、ご家族の生活背景などもしっかり聞き取り、一番合致した治療方法・装置をご提案します。お子様の歯並び気になることがあれば遠慮なくご相談ください。

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