コラム

COLUMN 武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科
武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科

ホワイトニングってなんなの?

2026/05/30
歯が白い女性

こんにちは。
武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科の院長 服部です。
今日は、皆さん気になるけどよく分からない歯のホワイトニングのお話です。

皆様、ご自分の歯の色についてですが、満足していますか?白すぎはちょっとやりすぎだけれども、周囲の人に「あの人歯の色が汚いな」と思われたくないと思うのが一般的かと思います。本当に効果あるの?安全?仕組みは?など皆さんの疑問の解消になればうれしいです。

ホワイトニングって?

日本歯科医師会が2022年に全国15-79歳、10000人に行った調査では歯やお口の悩みとして、「ものが挟まる」(37.2%)についで「歯の色が気になる」(30.6%)が全体の2位。特に10-30代の年齢層で高い傾向にあり、近年の現役の高齢者層の増加や、健康寿命の延長の背景から全年齢層でホワイトニングが注目されています。

もちろん、歯の色自体が健康であったり、その方の真価が問われることはありませんが、歯の色が現代社会において一つの審美的・社会的基準になりえることは否定できないしょう。

近代のホワイトニングの歴史は意外に浅く、1980年代にアメリカの歯科医師ウィリアム・ナイトン先生が歯肉炎治療にマウスピースに過酸化尿素ジェルを治療に使用した所、副次的に歯が白くなったのが発見になります。

その後研究が爆発的に進み、ホワイトニング治療の基礎ができました。当時では歯肉炎や虫歯予防の副次的効果としてのホワイトニングでしたが、現在ではホワイトニングの副次効果としての歯肉炎・虫歯予防も期待できます。

ホワイトニングのメカニズム

ホワイトニングはホワイトニング溶液を歯に塗布する事から始まります。ホワイトニング効果を引き起こす薬液の主成分は過酸化水素です。

過酸化水素は活性酵素といわれるものの一種で、とても不安定な物質で水と酸素に簡単に分解します。この過程で強酸化力のあるヒドロキシラジカルが生まれます。

歯の着色は歯に含まれる着色物を発色団と呼ばれるものに由来します。発色団とは有機物と無機物が二重結合した鎖のようなもので、この発色団を過酸化水素中のヒドロキシラジカルがプチプチと小間切れにして無色になります。これがホワイトニングのメカニズムです。

ホワイトニングのメカニズム

ホワイトニングの安全性

過酸化水素は低濃度であれば、経口摂取したとしても簡単に分解するため問題はありません。30%以上の高濃度では、化学火傷が起きる可能性があり濃度と取り扱いに十分注意する必要があります。現在日本や各国では過酸化水素は資格のある歯科医師の管理下においての使用が必要です。

過酸化水素から生じたラジカルは細胞において毒性を示す可能性もあります。しかし身体には予防的抗酸化酵素・ラジカル補足型抗酸化因子など防御機能があるため、非常に高度な過酸化水素を投与しない限り問題はすくないと考えられています。現在ガイドラインや規則に沿って使用された場合の長期的副作用は報告されていません。

私自身数百人以上の患者様にホワイトニングを行っていますが、軽度な知覚過敏程度の症状しか今まで確認しておりません。もちろん、使用上の注意を守らなかったり、海外から自己判断で輸入したものを使った方は相当その後の治療に苦労されたので、注意して使うことは大切です。

ホワイトニングで起きる症状

ホワイトニングで起こりえる主な不快事項は主に知覚過敏です。研究によって発現率の差はありますが30-40%と言われています。皆さんにホワイトニングをさせていただいていて患者さまに「ちょっとしみることもありました」とおっしゃられるのも同じくらいの多さです。いずれも、重篤な沁みはなく発現しても2-3日で収まることがほとんどです。

実はホワイトニングにおける知覚過敏・しみの発現のメカニズムはまだ解明されていません。昔から考えられている定説と最新の考えを見てみましょう。

一番有名な説は動水力学説というものです。歯の内側には神経があり神経は歯の外側に細い神経を外側に張り巡らしています。この細い神経と、歯の中にある象牙細管内液が動き神経に接触することで沁みが生じるという説です。

また、最近有力視されている最新の説はTRPチャンネルが引き起こすという考え方です。TRPチャンネルというのは歯の中に存在するセンサータンパク質と呼ばれるタンパク質で、歯の周囲の物理的・化学的刺激で興奮して沁みるが発現するというものです。端的にいうと、歯には「沁みるボタン」がありこれがランダムに押されてしまうという事です。

知覚過敏に関しては大なり小なり発現する可能性が高いです。起きた場合または予防としての方法として、知覚の鈍麻を目的とした、硝酸カリウムイオン含有の歯磨き粉、もしくは専用の知覚過敏抑制剤を用いると効果があります。

ホワイトニングの種類

ここからは患者様が実際にクリニックでおこなうホワイトニングのお話をします。

医療ホワイトニングは大まかに3つあります。①ホームホワイトニング②オフィスホワイトニング③デュアルホワイトニングがあります。ひとつずつみてみましょう。

1.ホームホワイトニング

カスタムトレーと呼ばれる患者様個々にピッタリとあった柔らかいマウスピースを作り、お家でホワイトニングジェルをカスタムトレーと歯が接触する部分に塗布して装着します。名前のとおり、お家で行うため”ホーム”ホワイトニングです。患者様自身が使用するため危険防止のためホワイトニングジェル濃度が抑えられています。

通常各社薬液の使用によりますが、1日60分から120分を10日から14日を1セットとして感覚を空けてホワイトニングをしていきます。

またマウスピースの破損がない限り、ジェルの購入で何回でもホワイトニング可能なため、コストパフォーマンスに極めて優れます。

メリット

・自分のペースで好きな時間に行える
・知覚過敏の発現率が低い
・後戻りがすくない
・色調安定しやすい
・比較的費用が安い(クリニックによる)
・クリニック滞在時間が短い

デメリット

・オフィスホワイトニングより時間がかかる
・マウスピースを制作する時間がかかるためホワイトニング開始まで時間がかかる
・毎日決められた時間マウスピースの装着が必要なため、めんどくさがり屋さんや忙しすぎる方には向かない

2.オフィスホワイトニング

ホームホワイトニングと違ってクリニックで行います。ホームホワイトニングの5倍の濃度のホワイトニングジェルを使用するため、完全に歯科医師または歯科衛生士が安全に配慮して取り扱います。濃度が高いため歯ぐきや喉に接触すると一時的な化学火傷になるので注意します。所有時間として60-90分位かかります。

クリニックごとに扱う薬液が違うので若干異なりますが、歯の清掃→歯肉の保護を行い、ホワイトニングジェルの塗布、場合によって光を当てることで劇的にジェルを活性化して一気に白くしていきます。この作業を白くしたい度合または費用によって多くの場合3回ほど繰り返します。

個人差もありますが、多くの方は明らかに白くなったと実感できるようになります。ホームホワイトニングの大きな違いは、短時間で終わる事です。ただ急激に白くなるため色調の馴染みや後戻りがホームと比べて若干早いと今までの経験では感じます。

院長自身もよくオフィスホワイトニングはしますが、一番の難点はたまに沁みる事です。表現が難しいですが、じんじんするとか冷たい物暖かい物で沁みるとかでなく、キューンとくる刺激が24時間から48時間以内で数回起きることがあります。

メリット

・一日場合によっては数日で終了する
・短時間で一気に(2-4段階)白くなる
・思い立ったらその日できる

デメリット

・ホームと比べしみやすい
・後戻りがややはやい
・ホームと比べて費用が高い
・一回のクリニック滞在時間が長い

3.デュアルホワイトニング

名前の通りデュアル(二つの・二重の)です。ホームとオフィスをメリットのいいとこどりになります。クリニックでのオフィスホワイトニングでブーストをかけるように数段階確実に白くしていき、後戻りをする間もなくホームホワイトニングで歯をジェルでなじませていきます。結婚式や就活、面接や人生の大切な節目など確実に白く美しくしていきたい時におすすめです。

どのホワイトニングが自分に合うかなかなか迷いますよね?

歯を美しくしたい理由は人それぞれ・・・

○○月までの結婚式までには絶対白くしたい
周りに気づかれないようにゆっくり白くしたい
常に白くありたい

などたくさんあります。

当院はホワイトニング経験が多く、専門の研修にも数多く受けているスタッフ、院長がおります。患者様の生活背景や目標、性格に合わせたホワイトニングプランを一緒にお話しして決めることが可能です。

是非武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科にご連絡ください。次回は、実際に武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科で使用している薬剤について書いていきます。

ネット予約 電話予約 アクセス