コラム

COLUMN 武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科
武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科

ワイヤー矯正かマウスピース矯正か?

2026/03/11

こんにちは、武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科の院長服部です。

日々皆様の矯正のご相談を受けていて、皆様が悩むところそれは・・・

自分がワイヤー矯正、マウスピース矯正どっちが適しているのか?です。

今日はワイヤー矯正かマウスピース矯正、どちらが貴方に向くかを解説していきます。

今回は成人矯正・大人矯正のお話です。

現代の最新技術てんこ盛りマウスピース矯正

ここ数年で一気に知名度を上げた矯正方法が、マウスピース矯正です。

従来矯正というと、歯にワイヤーが這い回り、誰から見ても矯正中とわかるものでしたが、マウスピース矯正はほぼ透明な素材を使っているため、よほど近接して見られない限り気が付きません。現代のニーズに応えた方法といえます。

また、最新技術である3Dスキャン、3Dプリンタ、AI、CTをうまく使っている矯正になります。

流れとしては

1.お口の中を3Dスキャン、CT撮影
2.コンピュータの中でデータを組み合わせて、現在の歯と骨の仮想モデルを作る
3.理想の歯並び・かみ合わせのゴールを作る
4.理想の歯並びになるためどのように歯を動かすかAIを使いながらシュミレーション
5.3Dプリンタを用いてマウスピースを作製

このようにできたマウスピースを、おおよそ7日で一枚を交換して歯を少しずつ動かしていきます。

基本的に食事時以外はマウスピースをつけておきます。

メリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

・目立たない→透明で装着していてもきづかれにくい
・痛みが少ない→ポリウレタン製の素材なので過度の力が歯にかかりません
・取り外しができる→食事・歯磨きはいつもどおりできます。ワイヤーよりもお掃除が手間取らない
・トラブルが少ない→ワイヤーが外れたりすることがない
・口内炎ができにくい→なめらかな素材なので、粘膜が傷つきにくい
・金属アレルギーに対応→通常金属を使わない
・CTと連動した治療が受けられる→歯をしっかり骨の内側に収めるシュミレーションを組むため、不用意に歯が骨か飛び出たりしません
・通院回数を減らせる→慣れてしまえばマウスピースを交換するだけなので、2か月・3か月ごとの通院で可能
・顎関節症の改善も可能→常に1.7ミリほど浮きがあるため顎の関節に負荷がかからない、顎の関節のリモデリングが可能

デメリット

・装着時間が長い→基本食事以外は装着(一日22時間以上)。つけなければ動かない
・重症例に向かない→明らかに歯並びが悪い症例では時間がかかるため不向き
・紛失のリスクあり→つけ外しできるため外食時忘れてしまう事もある
・間食できない→毎回外すのは面倒なため、間食が減ります。(smarteeは装着しながら食事も可能)
・動きが地味→ワイヤーと違って2本以上の歯を同時に動かせないケースが多いためダイナミックさに欠ける。患者さんが矯正効果を一番実感できる前歯の凸凹改善が矯正機関の後半になるため前半の盛り上がりに欠ける。

全ての矯正の基礎、ワイヤー矯正

マウスピース矯正が登場する前は、大人の矯正はワイヤー以外はなくすべての矯正の基礎になります。

10年以上前はマウスピース矯正もなく、院長自身はワイヤー矯正でした。

ワイヤー矯正は歴史は長く、古代エジプトから矯正のようなことはしていた痕跡がある程長いです。

現代の矯正技術が確立してきたのは1950年ほどと考えられます。80年ほどの歴史があるわけです。

歯の表面か裏面に“ブレース”と呼ばれる小さな粒粒をつけてこれを各歯メタルワイヤーでつなげて、ワイヤーのたわみや戻る力を使いながら動かしていきます。

メタルを使うので、マウスピース矯正と違いダイナミックな動きがあるので、矯正効果を早期に得られやすいことが多いですが、ワイヤーを曲げる技術が求められる事と、私見ですが、ワイヤー矯正の進化の歴史の流れから、抜歯前提で治療が進むことも多い印象です。

メリット

・ほぼ全ての症例で対応可能→ワイヤーがつけばどのような位置にある歯も引っ張れるのが特徴です
・24時間常に力をかけられる→自分で装置を外すことは不可能ですので、365日24時間常に歯が動きます。
・とりはずしの手間がない
・計画の変更や調整に柔軟→矯正はもちろん人の身体を触る行為、100%予想どおりになることは絶対にありません。不測の事態が起きた場合マウスピース矯正は追加計画、マウスピース作製まで時間がかかりますがワイヤーはほぼありません。

デメリット

・違和感が大きい→歯に3ミリ四方ほどの粒をつけ上にメタルワイヤーが通ります。はじめは違和感が大きい傾向にあります。
・清掃しにくい→複雑な装置を装着するので当然歯磨きは難しくなります、相当気を付けないと虫歯、歯周病になります
・痛みがでることがある→最近は痛みの少ないものも多いですが、新しいシステムでない限りは痛みが強く出やすいです。特にワイヤーの交換から数日は締め付けるような痛みが出ます。
・トラブルが起きやすい→ワイヤー矯正のトラブルで一番多いのが、装置の脱離です。院長自身も旅行中ワイヤーが外れてワイヤーの先が頬に刺さって大変な思いをした経験があります。
・金属アレルギーの方に向かない→最近はセラミックタイプもありますが、どうしても金属を使うことがあるため、アレルギーがある方は注意です。

院長自身がワイヤー矯正をしていたので体験を交えて書かせていただきました。

ワイヤー矯正の最大の利点は全症例に対応できるというところでしょう。

マウスピース矯正もワイヤー矯正も一長一短あります。

ここ数年は歯並びを単純に並べるだけでなく、患者さん一人一人の健康向上に合った顎の位置が注目されているので、いままでできなかった事が可能になるマウスピース矯正が注目されているようです。

次からは当院で行っている矯正についてお話していきます。

顎の位置からかみ合わせを考える最新マウスピース矯正「smartee」

実はマウスピース矯正といっても、システムが山のようにあります。各社自慢の素材、AI技術などしのぎを削っています。

有名どころでインビザライン、クリアコレクト、シェアスマイル、スマイルトゥルーなどなどたくさんあります。

各社色々な考えで矯正システムを作っていますが、3Dスキャン、CT連動、3Dプリンターといった基本の部分は変わりません。

当院で採用しているsmarteeの特徴をお話させていただきます。

smarteeを一言で伝えると「日本に満を持して上陸した、実績のある身体全体の健康を意識したマウスピース矯正」というところでしょう。

1.2024年末に入ってきた日本では最新システム

    マウスピース矯正では、比較的最近日本上陸を果たしたシステムです。

    日本での導入前ですでに、世界52か国以上、システム使用ドクター数は83,000人以上の歯科医師、全世界症例では170万症例以上と、日本以外ではかなりシェアの誇るシステムです。

    2.上下のかみ合わせ、顎の位置に特化したシステム

      smarteeは歯の並びはもちろん上下の歯のかみ合わせや、体の姿勢まで考えられているシステムです。

      従来は顎の外科的治療が必要なケースも症例によって手術を回避できるパッケージも存在します。(smateeGS)

      3.動きが早いため治療時間短縮の可能性がある

      比較されやすい他システム(インビザライン)は一枚のマウスピースで0.25ミリの移動に対して、smateeは0.4ミリの移動が可能です。

      smateeのマウスピースは、インビザラインと比べるとしなやかでありつつも、剛性がありため大きい動きが可能です。

      4.他社にはない独自機能と豊富なオプション

        smarteeは900を超える独自の特許技術があります。

        小児の顎の正常誘導を組み込んだsmrtee kinder・smartee teen。体の日内変動を取りいれたsmartee α。などがあり、ただ歯並びを整えるだけでなく、かみ合わせから体のゆがみを考え、患者様の身体の健康を重点に置かれたシステムです。

        また、他システムでは有料で患者様の費用的負担になるオプションも大部分が無料です。

        5.ディズニー公式ライセンス

          Smartee社は製品にディズニー公式ライセンスを有しています。

          ディズニー社は公式ライセンス取得にあたり、企業の財務状況・品質管理・コンプライアンスなど極めて厳しい審査のもとライセンスを許可します。

          特に、最も信頼性が必要な医療においてはより厳格に審査されるといっていいでしょう。

          もちろんディズニーがあるからと言って、矯正の効率があがることはありません。

          ただ、“毎日の矯正に楽しみを”という点ではお子様のみならず大人でも、新しいマウスピースを開けるとき、ディズニーキャラクターをみて楽しくなるはずです。

          現在、お子様向けパッケージでは、ミッキー・アナと雪の女王・スパイダーマン・アイアンマン。大人向けパッケージではミッキー・アイアンマンが通常製品と値段が変わりなく提供されています。もちろん、キャラクターのいない通常パッケージのご用意もあります。

          当院で採用しているマウスピース矯正”smartee”について書かせていただきました。

          歴史あるワイヤー矯正の進化の到達点 デイモンシステム

          マウスピース矯正と違いワイヤー矯正は歴史が長く、“歯に器具をつけてワイヤーで動かす”という基本ベースはあるものの、実は国や大学や有名な先生の流派が多岐に分かれていて、私たち歯科医師でもすべては細かく把握できないほどあります。

          医院ごとの、どのワイヤー矯正をしているかを知っておかず安さだけで選ぶと、かなり昔のシステムで矯正することになるかもしれません。

          ワイヤー矯正も3Dスキャン、CTを活用して3Dシュミレーションをして、オーダーメイドで歯につける器具、ワイヤーを作ることもありますが、費用が高額になりすぎてまだ一般化していないのが現状です。

          デイモンシステムは一言で伝えると、“患者さんの歯に無理な力をかけずに、早く、痛みが少なく動く最新ワイヤー矯正”といえます。また、歯のアーチをきれいに拡大することで抜歯する可能性を減らせるワイヤー矯正です。

          院長自身10年前はまだマウスピース矯正が一般的でなかったため、このシステムで自分の歯を矯正しました。自分の歯並びを分析した際に、従来のワイヤー矯正では4本抜歯が必須だった所この矯正方に出会い抜歯せずに矯正することができました。

          当クリニックで行っているデイモンシステムは特徴として

          ・プリアジャストエッジワイズ(ストレートワイヤー)
          ・ハイテクワイヤー
          ・パッシブセルフライゲーション

          全くわからないですね。実際矯正をやらない歯科医師からしても全く知識がないので皆さん安心してください。

          実は、矯正は歯科医師になった後に相当長く勉強と技術を身につけないと歯科医師でも分からないクローズドな分野なのです。一個ずつ解説していきます。

          プリアジャストエッジワイズ(ストレートワイヤー)

          歯につける粒粒装置の事を“エッジワイズ装置”といいます。この装置はアメリカのアングル先生が1925年に作った装置です。この装置を歯に接着して、歯の動かしたい方向にメタルワイヤーを曲げていきます。

          簡単な動きではワイヤーを曲げるのは簡単ですが、実際の歯並びは3次元かつ数ミリ以下で調節しないといけないので、ワイヤー曲げは超絶技巧、神業レベルに難しくなります。

          日本はやはり精神力と鍛錬と手が器用な国民性なので、このワイヤーを神業で曲げる先生もいますが、矯正発祥の国アメリカは合理的な国です。

          1975年にまたアメリカのアンドリュース先生が「ワイヤー曲げは大変だから、エッジワイズ装置に歯の理想の位置を組み込もう」と考えます。

          ここからできたのがプリ(=あらかじめ)アジャスト(=調整された)エッジワイズ装置なのです。あまりに複雑すぎるワイヤー曲げをなくして矯正をシステム化した最新矯正なのです。

          ハイテクワイヤー

          歯につける装置と並行して進化したのが、ワイヤーです。

          数年前まではステンレススチールのワイヤーを治療早期から使っていました(今も使ってるクリニックは多い)。

          ステンレスはとても硬いのでこの硬さが矯正治療で痛みが大きくなる原因でした。これまた力が強すぎるため、歯の根っこを削ってしまう事もありました。

          話は変わり、1962年アメリカ海軍研究所でニッケルチタンの形状記憶合金が開発されました。この新しい素材が1978年矯正用ワイヤーとして登場、治療として広く使われるようになります。

          形状記憶合金のすごいところは、持続的にゆっくりと元の形に戻ることと、温度で力が変わるところです。

          実は歯を健康的に一番早く動かすには、20から30gの小さな力でゆっくり動かすことなのです。従来のステンレスワイヤーでコントロールできなかった力のコントロールができます。

          デイモンシステムで採用しているワイヤーは“人体の口腔内温度で最適化された歯に優しく、効率的な動きができるよう設計されたハイテクなワイヤー”を使っています。

          パッシブセルフライゲーション

          デイモンシステムの最大の特徴といえるのがこのパッシブセルフライゲーションです。

          従来は歯を動かすためにはワイヤーを歯につける装置に細いワイヤーでミチミチに縛り上げる結紮という方法が採用されていました。ワイヤーと歯をきつく縛り上げ、強い力で動かすことで歯は動きますが、強い力による歯ぐきの低下や歯の根っこの先が削れるなどの副作用も起きることもありました。

          前述のとおり歯は強く動かすよりも弱く持続的な力をかけた方が正常な動きをします。

          パッシブセルフライゲーションは歯につける粒粒装置にシャッターをつけ歯とワイヤーの自由度を高めることで、歯をきつく締めあげず過負荷をかけず早く、痛みなく、正常な動きを与える最新の装置なのです。

          まとめ

          歯科矯正をする時、どのような方法・装置を選択するか、歯科医師でも意見が分かれるところであります。矯正相談は無料ですので是非ご来院ください。

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