こんにちは、武蔵小山はっとり歯科・矯正歯科です。
お正月に地元に帰省し、地元の友人に必ず聞かれること、それは・・・
「子どもの歯並び見てほしい、矯正必要?どうすれば歯並びよくなる?」です。
地元は狭いので繁華街に行けば誰かしらに遭遇し、イオンでもTSUTAYAでも、タリーズコーヒーでも勝手に矯正相談会が始まるのです。
お父様・お母様にとっては、大事なお子さんの将来の健康や見た目が左右する部位気になって当然。
小児矯正の方法やコラムを何回かに分けて書いていきます。
これだけはやめてほしい!口呼吸
お父様お母さまに一つだけお伝えしたい事を選ぶとしたら・・・
「お子様のお口呼吸を今すぐやめて、鼻呼吸にする」です。
鼻呼吸のメリット
・歯並びがよくなる、安定する
・上顎が成長をきれいに誘導される
・免疫機能がアップする
・脳の正常発育が促される
・将来を通して健康でいられる。
鼻呼吸のデメリット
・なし
上にあげたメリットは代表的なものです。
細かくあげたらまだまだありますが、口呼吸をやめて鼻呼吸にすることは本当にいいことづくめで、悪いことは一つもありません。
逆に口呼吸のままでいると、本当にとりかえしのつかない事になります。
①歯並びがよくなる、安定する
鼻呼吸に一番大切なことは舌の位置!舌の位置と鼻呼吸は切り離せません。
みなさん自分の位置は今どこにありますか?正しい位置は「舌スポットと呼ばれる上顎のひだに舌の先がつき、舌全体が上顎に吸い付いてる状態」です。
この状態であれば自然に唇が閉まり、鼻呼吸になります。試しに、舌を上顎につけた状態で鼻をつまんで、口で呼吸してみてください。相当厳しいはずです。
鼻をつまんだ状態で舌を上顎から離してみてください。口呼吸になります。これが口呼吸が歯並びを悪くする原因になります。
口呼吸をすると強制的に舌が下に下がります(低位舌といいます)、この状態で飲食をすると舌が歯を前に押します。これが出っ歯の原因になるのです。
②上顎が成長をきれいに誘導される
鼻呼吸をすると口が閉まりおのずと舌が正しい位置に誘導されることが分かったと思います。
次に重要なのは正常な顎の成長です。
きれいな歯並びを作るには、すべての歯の幅よりも顎の大きさが同じか大きくなければ、歯が重なって並ぶことになります。そこで重要なのがまたも舌です。
舌の力は約1キロあり、舌が支えると頭蓋骨は約5キロ、上顎はこの舌と頭蓋骨の自重に挟まれ、前後左右に力で押し広げられていきます。
特に上顎の発育は8-9歳がピークなので、ここでしっかり広げておかないと子どもの段階で歯並びの悪さが確定してしまうのです。
③免疫機能がアップする
口呼吸が免疫と関係あることは意外と知られていません。
インフルエンザや各種感染症のウイルス・細菌は主に口・鼻・目から侵入してきます。
鼻にばい菌が侵入してきたとしても、鼻毛がフィルター機能でせき止めてくれ、かつ、鼻腔で加湿された空気が肺に入ってきます。口は何の防備もありません。
しかも冬場の乾燥した空気であれば、免疫の司令塔ともいわれる上咽頭(のどの上)にダイレクトに脅かされることになります。
④脳の正常発育が促される
脳と鼻呼吸、お口の成長はつい関係ないと皆さん思われるかと思います。
しかし、実はかなり関係があるのです。
鼻腔の真上には脳みその底である視床下部という部分があり、鼻腔と視床下部の間は数ミリ~1センチの骨一枚で近接しています。
鼻腔に空気が通り肺に入る過程で、視床下部周囲の温度や血流を微調整することで、脳が安定して動くための冷却や調整のシステムの一部になります。
お口呼吸で鼻腔に空気が循環しないことは、スマートフォンを夏場に連続使用するようなことと同じです。すぐにヒートアップします。
人間の身体を多く構成するたんぱく質は、42度を超えるともう壊れてしまいます。正常な温度で脳機能を維持する事の重要性がお分かりになると思います。
お口と鼻と脳の関係性をお口呼吸の観点から書かせていただきました。
1階がお口なら2階はお鼻、3階は脳です。この狭い空間で共存しておいて、関係ないはずがありません。
舌の位置を正しい場所に置くことで、鼻呼吸が誘発されそれに伴い、上顎の正常発育、脳の正常機能の獲得が連鎖して起きていきます。
お口呼級を改善するために当院で実施していること
当院ではお子様の年齢を問わず、来院いただいたすべてのお子様にお口呼吸改善のためのトレーニング指導を実施しております。
まず初めに、お母さま、お父様にお子様が呼吸について普段どうされているか、また耳鼻科の通院状況についてお話を伺っています。
重要な事は、お子様ご本人がお鼻呼吸をしたくても耳鼻科的症状でそもそもできない事、お子様がやらないのではく、そもそもできない状況であれば、現在通われている耳鼻科さんと連携することも可能です。
普段の呼吸がどうされているか分からない場合でもお任せください。お子様の現在の歯並びお口の筋肉、しわ、姿勢などから、お口呼吸をしているかどうか十分予測が可能です。
お口呼吸改善の数々のトレーニングがありますが、まず皆さんにお勧めする体操が、
「あいうべ体操」です。
あいうべ体操は内科医の今井一彰先生が考案された、口呼吸を鼻呼吸に改善するための舌とお口の周りの筋肉のトレーニング法です。4つの動作を一日30セット行います。
4つの動作とは
1.あー と口を大きく開ける
2.いー と口を横にひろげる
3.うー と唇を大きくまえに出す
4.べー と舌を下につきだす
これだけです。恥ずかしがらず大げさに大きくやるのがコツです。
今日から大人もやりましょう。子どもだけでなく大人の口腔機能低下防止になるので、日本中の老人施設にも採用されています。
お口周りが鍛えられるのでお顔周りの小顔効果も期待できます。ぜひ今日からやってみましょう!
お口を鍛える装置「プレオルソ」
当院がお勧めするもう一つが、機能矯正装置プレオルソの使用です。
実は、みなさんの歯並びがどうやってその位置に固定されたかというと、唇とほっぺたと舌の押し合いで決まったのです!
舌が歯に当たっていれば、出っ歯になりますし、唇(頬っぺた)の力が強ければ歯が内側に倒れこみます。
プレオルソは、この唇・頬っぺた・舌の力を正しい状態にコントロールして、顎の正常な成長と鼻呼吸、きれいな歯並びを誘導する画期的な装置なのです。
・適正年齢は5歳から10歳ほど
・学校から帰ってきて一時間、あとはお口に入れて夜寝るだけ
・多くの方で2年ほどの使用になります
前述のあいうべ体操を併用して行うと効果は倍増します。
まとめ
さて、今回はお口呼吸を改善して鼻呼吸にする意味と方法をお伝えしました。
まだまだ、お鼻呼吸のメリットと、トレーニング方法はたくさんあります。
ご来院いただき、お子様の健やかな成長のためのメソッドをお話できればと思います。
ご来院おまちしております。
